更新情報
【必読】御朱印の基礎知識、もらい方
⛩・【必読】御朱印の基礎知識、もらい方
御朱印をもらう事を『受ける』『拝受する』といいます。
事前に専用の帳面、『御朱印帳』を用意します。
御朱印帳の受け方を、『参拝した当日』に『直接帳面に揮毫※してもらう』だけだと思ってる人も結構多いんですけど、それだけじゃないんですよ。
※揮毫(きごう):字を書くこと
過激な人の中には、『御朱印帳に直接書かないのは御朱印とはいえない』なんて言う人もいますけど、そんなことはありません。
まずは、御朱印の意義から考えていきましょう。
⛩ ⛩ ⛩
【御朱印の意義】
御朱印は、参拝の証明です。
参拝という信仰的行為を、目に見える形に残したもの。それが御朱印です。
昔は、お寺に納経して、その証明として『納経受取の書付』という紙をもらっていました。それが変化していったのが御朱印ではないかと言われています。(諸説あり)
現代でも、お寺によっては納経しないといただけない場合があります。
ここまで聞くと、
『あれ?じゃあ、お寺がやっている事を神社が真似したの?』と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。
昔は神仏習合していて、寺と神社の境界があいまいでした。
神社に納経する武将もいたぐらいです。
平清盛公が平家一門の繁栄を願って、厳島神社に経典を奉納したという記録があります。(『平家納経』)
時代が移り変わり、寺と神社も明確に分かれ、今のような形式となっているのです。
現代の神社では、参拝の証としてお渡ししています。
したがって、御朱印自体にご利益はありません。
自分の意に沿わないデザインの御朱印を『こんなんじゃご利益ない』という人もいますが、とんだ見当違いです。
御朱印はご利益を期待して受けるものではありません。
⛩ ⛩ ⛩
【御朱印の受け方】
御朱印の意義についてわかったところで、次はもらい方について。
帳面に直接書く、だけではないんですよ。
以下のもらい方があります。
①そもそも御朱印をやってない
②直接記入
③書置き
④郵送
⑤後日受取(または事前申し込み)
⑥予約
⑦宮司のもとへGO
⑧重ね印
⑨納経
⑩自分で捺す
①そもそも御朱印をやってない
全ての神社が御朱印をやってるわけではありません。
そもそもやってない神社もあるんです。
理由は神社ごとに違います。
御朱印界隈では『参拝できるだけありがたい』という言い方があります。
皆さん、結構平穏に生きて生活できている事を普通だと思っている人も多いですけど、世の中は何が起こるかわからないものです。
ニュースで見たことはありませんか?
車が暴走して人込みに突っ込んだり、
通り魔が出たり......。
昔、イヤホンをして、片手にドリンク、片手にスマホを持ちながら自転車を漕ぐという危険運転をして、高齢の女性を跳ねた若い女性がいましたね。
坂道で一切ブレーキを踏まずに、その結果下にいた女性をはねた小学生男子の事件もあります。
悪意があるなしに関係なく、路上は危ないんです。
かくいう私も、年に数回は自転車に轢かれます。
ニュースで起こる痛ましい事件は、明日は我が身な事ばかり。
『参拝できるだけありがたい』というのは、
『道中なんの事件もなく、無事に参拝出来るというのはありがたい(有難い:ある事が難しい、そんな難しい事が起こった事に感謝する意)』という意味です。
御朱印をやってない事で暴れたり、恫喝したり、無理矢理書かせようとする人もいますけど......。
我が儘を通そうと躍起になるより、道中無事であったことを喜ぶ姿勢が大事です。
参拝は、信仰的行為なのですから。
②直接記入
御朱印を受けると考えた時に、多くの方が思い浮かべるのがこの『直接記入』でしょう。
御朱印帳に直接筆で書き入れてもらう方法です。
このやり方ができる神社は、人手と時間に余裕がある神社です。
大きな神社だと筆耕(字を書く専門職)が雇われている事もあります。
つまり、人手不足で忙しい神社だと直接記入を行っていない場合があるんですよ。
神職の仕事は御朱印以外にもたくさんあるので、そこに割く余力がないってことです。
直接記入を依頼する場合、1ページ3分~5分くらいの時間がかかります。
待ってる人が増えたら、増えた分だけ待ち時間が伸びます。
自分だけなら、3~5分、5人待っていたら15~25分といったぐあいに伸びていくので、時間に余裕を持って行きましょう。
③書置き
事前に紙に書いて用意してある御朱印
この書置きを手抜きだと評して異様に毛嫌いする人が多いんですよね。
ただ、上記でも述べたように、人手不足の神社では直接記入なんてできません。
神社によっては、普段は『②直接記入』を行っていて、忙しい祭礼の日や正月は『③書置き』にするという場所もあります。
なにより、御朱印の意義で説明した『納経の証』の事を考えると御朱印が誕生した時から紙単体でのお渡しはあったので、本義から外れている訳でもありません。
印刷形式のものも、江戸時代からあります。(木版の御朱印)
したがって、書置きの御朱印でも全く問題ありません。
書置きの御朱印の保管方法ですが、御朱印帳に貼るのでもいいですし、書置き専用の御朱印帳も存在します。
あとは、市販のはがきホルダーがちょうどいい大きさなのでそちらもおススメです。
④郵送
指定した住所に御朱印を送ってもらうやり方。
受付方法の多くは、実際に参拝して窓口で申し込みしたり、賽銭箱付近に申込用紙があって記入後に賽銭箱に入れる、など。
神社によって申し込み方法は違います。
郵送をしている神社であっても、御朱印は参拝した人のみとしている所が多いです。
⑤後日受取(または事前申し込み)
参拝後、日数が経った後にもう一度取りに行くやり方。
漫画アシスタントという経歴の僧侶が描く御朱印があります。(現在もやっているかは不明)とてつもない描き込みで三年待ちともいわれています。
帳面に直接書く場所と、書置きのものを後日渡す神社と、スタイルはまちまちです。
⑥予約
事前に参拝する日を申し合わせておいて、御朱印を書いてもらうやり方。
神職が常駐していなかったり、御朱印が手が込んでものだったりすると予約が必要な場合があります。
⑦宮司のもとへGO
参拝後、宮司に連絡をして、別の場所で御朱印を受け取るやり方。
現在宮司が働いている場所や、電話番号が書かれていて、そこで御朱印を受け取る方法があります。
⑧重ね印
一度目に参拝した際にいただいた御朱印に、次回以降その上に御朱印の印を重ねていく御朱印があります。
写真素材としてお見せできる重ね印の御朱印がありませんでしたので、検索してみてください。※集合体恐怖症の人は注意
⑨納経
納経が必要な場合があります。
その場合は事前確認が必要です。
⑩自分で捺す
境内に印が置いてあって、自分で捺すやり方です。
日付も自分で記入します。
⛩ ⛩ ⛩
以上です。
御朱印にはいろいろなやり方がありますので、確実に欲しいという方は事前確認した方がいいですよ。